減食ダイエット

　ここ数ヶ月胃が張ってなんとなく痛みがあったので、病院で胃カメラを飲んだ。
　口にものを入れるのはとにかく苦手なのだが、２度目ということもあって割と楽でいられた。モニターで自分の胃を見ていると、自分とウシとブタが仲間なんだなあと実感する。小さな赤い点とか、肌荒れみたいなブツブツが見える。もしここに明らかなガンがあったらどうするんやろ？　自分があと少しで死ぬということを考えてみると、やっぱりこわくなる。死ぬのがこわいのは……自分がいなくなるのではなくて、人との永遠の別れがこわいのかと思う。
　結局「少し胃炎でびらんがありますが、大きい病気はないですよ」と言われた。
　以前にもびらんとか胃炎とか言われたことがあるし、胃が張っているのがどうしても気になったので、思い切って食事を減らしてみることにした。

　塾講師は太りやすい仕事である。忙しい割に体をあまり動かさないし、夜仕事なので食事の時間が遅くなる。デスクワークの合間に甘いものを食べたりすると、あっという間にカロリーがたまる。
　学校に勤めている時は、広い学校の中をあちこち走り回るし、体育でなくても結構運動するので、そんなに体重が増えなかった。それが学校から塾に替わってからの半年で、８キロくらい太った。高脂血症とか言われたこともある。
　ひとり暮らしのときはほとんど外食で「食べたいときだけ食べる」だったので、あまり食べ過ぎることはなかった。しかしここ１０年ほどは割合規則正しい食事をとっていて、そのせいで逆に慢性食べ過ぎ状態になっていた。そこで「本当に空腹を感じるまで食べない。満腹になったら、食事が残っていてもそれ以上食べない」ことにした。ひとり暮らしの時に戻したわけだ。食べるときでも１日に軽食＋１食、食欲がないときは水分と１食だけにした。

　減食を始めて２０日、今のところ胃の調子はいい。張りもなく痛まなくなった。体重は２０日で３キロ少し減った。甘いものを食べたいという気持ちもあまりなくなった。まあこのまま体重が順調に落ちるとは思えないが、今の食生活に体が慣れれば体調はよくなりそうだ。野菜不足だけが心配なので、ご飯の替わりにサラダでも食べるかな？
　規則正しく３食がいいとは限らないのだろう。江戸時代は２食だったというし、体が必要ないときに食べるのはマイナスになるわけだから、要するに「体が必要とするものを必要とする分だけ食べる」がいいわけだ。こんなのダイエットと言うのか？(2004/5/5)

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