就職活動

 10年お世話になった塾を辞めて、新しい仕事先を探すことになった。現状では正社員は無理なので、週3〜4日で非常勤で使ってくれるところをあたってみる。余裕があれば朝とか昼間のパートもやりたいが……
 毎週出ている無料の求人情報誌を見ると、コンビニやら飲食店の募集はかなりあって、その気になればこういうところでも働けそうだ。ほとんど毎週求人を出しているところもあって、きつい仕事なのかなあとも思う。
 今はほとんどの塾に個別指導があって、時給1000〜1500円くらいで非常勤(バイト)を募集している。家に近い塾で個別指導のバイトを募集していたので、電話をしてみた。かなり応募が多いので、面接の日程が決まったらまた連絡します、とのこと。これはムリかもしれないと思って、インターネットで他の個別指導塾をあたって、2つほどネットで応募した。この調子だとどうせすぐには連絡は来ないだろう、とタカをくくって。
 次の日立て続けに電話が来た。A塾「まず書類選考をするので履歴書を持ってきてください。」 B塾「すぐ面接をしたいのですが……」 C塾「履歴書を持ってきてください。テストもしましょう。」 早い。まさかこんなに早いとは。ちょっと泡を食いながら履歴書を揃え、翌日まずA塾へ。個別指導の有名な塾で、担当の人はとても丁寧に応対してくれた。10年ぶりの就職活動だけにかなり緊張した。次の日B塾へ。ここではいきなり模擬授業をすることになった。久しぶりの黒板を使って中2数学の模擬授業をする。声が震えているのが自分でもわかったが、塾長先生は「とてもわかりやすいです!」とほめてくださった。持ち上げすぎですよ。授業の後で中3用の数学模試を解く。不覚にも鉛筆も消しゴムも忘れてきて、内心焦りながら借りる。テストは緊張はしなかったが、まちがえたら思いっきり恥ずかしいのでしつこく解き直す。余計なサービス精神で? 空欄に解説を書いてみたりしたが、面倒になって途中で挫折。
 2日後 福岡から帰ってきてすぐにC塾へ。川向こうでけっこう遠いかなと思ったが、自転車で30分で行けた。そういえば学生時代バイトをしていた塾は、京都のまん中を突っ切って自転車で下宿から45分かかる場所にあった。そこに5年通ったあげく体をこわした苦い(アホな?)経験を思い出した。応対してくださった塾長はかなり若い人で、一通り授業のシステムを聞いた後 登録をしてテスト。数学はいいとして久しぶりの英語は参った。20年近く離れていると、文法は問題なくても語彙がなさ過ぎる。たまにこういう経験をすると、勉強ができないと言って嘆く子の気持ちがわかるなあ。
 2時間あまりの面接とテストが終わって家に帰ると、B塾の先生から電話がかかってきた。非常勤で雇いたいとのこと。募集は個別指導だけだったが、この塾は集団授業が中心で、そのうちクラス授業もやらせてくれるかもしれないということで、お受けすることにした。電話し始めてから5日、思ったよりあっさり決まってよかった。塾講師なんてもんでも、とりあえず15年選手なら、手に職をつけているって言うのかね。
 当面は大阪と福岡の往復が続くのでまとまった仕事はできないが、塾の他にスーパーのパートあたりをなんとか入れて、生活を組み立てていきたい。教える以外の仕事は長いことしていないのでそっちの方が不安だが、春になったらもう一度就職活動しなきゃ。ともあれまた教える仕事に戻れるのは、緊張するけどやっぱりうれしい。がんばります。(2005/2/12)


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