年賀状をつくる

2004年の年賀状 2005年の年賀状 2006年の年賀状  数年前から年賀状は風景写真を使っている。デジカメを持っていないので、普通のカメラで写真を撮ってスキャナで画像を拾う。大和葛城山、京都の芦生、庭のキンカンと撮ってきて、去年は宗像の海の写真を撮って使った。今年はどうしようかなと思い、カメラを持って近所を自転車で走ってみたがもう1つピンと来ない。街中の風景が嫌いというわけではないのだが、年賀状にはどうかなという気がした。結局もう1年海を撮ることにした。
 宗像の東郷駅から1時間足らずバスに乗る。終業式の日でバスはかなり混んでいた。少し山の中に入ったところに住宅街があり、そこを通り抜けてバスは海へ。鐘崎は昨年行った神湊から数キロ離れた漁港で、お昼過ぎの港は人が少なく、年末で船の掃除やペンキ塗りをしている人くらいしか見えない。
 船が多すぎてゴチャゴチャしているので、波止場を避けて行く。昨年撮った大島やもっと近い地島が見えるが、同じような風景はちょっと……と思いながらどんどん港の外れに歩くと、曇っていた空から太陽が差してきた。このカメラで写せるかなと思いながらシャッターを切る。
鐘崎の海1鐘崎の海2  海岸沿いに歩いていくと道が切れていたので、防波堤を越えて岸に降り、地島を撮ってみた。なかなかいい構図だがやっぱり去年と似ていて、もう1つピンとこない。
地島  ここで行き止まりで、あんまり時間もないので引き返していくと、犬の散歩で歩いていたおばさんが海にエサを投げてカモメを集めていた。これまたよくある構図だが面白いので撮ってみた。でも「やらせ」じゃあなあ……年賀状にはちょっと失礼か。
鐘崎の海3  家に帰って現像したものを見ると、意外にも太陽を写したものがよく撮れていた。安物のカメラでこれなら上出来だ。雲間から海に日が差す=「希望の光」というでっち上げのようなイメージを頭の中で作り上げて、この写真を使うことにした。
 ここは本当は「宗像市鐘崎」なのだが、何回かこのへんに来てみて、ここが"宗像市"であることが私にはどうしても納得できなかった。東郷駅近辺の山手とこの海の町が同じ地名でくくられるのはおかしい。ここはどう考えても、おそらく住んでいる人から見ても「宗像郡玄海町」なのではないか。市町村合併したからといって年賀状までそれに合わせる必要はなかろう。そう思って年賀状には「玄海町鐘崎」と書いた。
 今までの写真と違って「光」をきれいに出したいので、写真屋さんに持っていって相談してみたのだが、結局折り合わず自分でやってみることにする(何度も相談した写真屋さん、ごめんなさい)。インクを新しい物に替え、いい紙を使って出力してみると、なんとか見られるものができた。
 年末は旅行で年賀状を書くヒマがなく、由布院から帰ってきてから1人1人コメントをつけ、結局賀状を出したのは2日の夕方。人付き合いが悪くメールもあるので年々年賀状も減っていくが、これも勉強の1つだし自分なりの形はつくっていきたいと思っています。 (2007/1/10)

2007年の年賀状

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