共産党の講演会に行く

 新聞をとっている人に頼まれて共産党の講演会に行った。
 少しでも頭数を増やして盛り上げるのも人助けやろう、などと思いながら自転車で海の近くのサンパレスに行ったら、大ホールが満員だった。2階に上がったがこっちもほぼいっぱい。おそれいりました。
 ロビーで以前読んだ記事がブックレットになっているのを見つけて買った(写真)。戦争時の生の経験談を記事にできるのはもうあと少しの間だろう。こういう記録をつくる政党は他にあるのだろうか。
 選挙前なので福岡の参議院候補、あと九州の比例代表の議員さん、最後に志位委員長の演説だったが、くどくなく思っていたより聞き応えがあってよかった。

「格差問題は貧困問題だ。税金、社会保障、雇用の面で改善し、貧困をなくすべきだ」
「憲法を変えるのはアメリカの指示によるもので、自主憲法制定とはほど遠い。安倍首相自身が『アメリカと肩を並べて動けるように』と言っている」
「公明党は『仏敵撲滅』と言っているが、相手を撲滅するという発想は民主主義ではない。私たちは相手を批判するが『公明党を撲滅しよう』とは口が裂けても言わない」

 笑いをとる場面もあって、昔よりも話し方がうまくなっているように感じた(話がうまいことが政治家として優秀というわけでもないが……)。あちこちの現場の人たちの声を多く紹介しているのも、実感がこもっていた。タクシー運転手の時給が300円とかいう話は迫力があった。
最後にことさら公明党の悪口を言ったのはマイナスだが(公明党のことなどどうでもいい)、行った甲斐はあった……かな?

 帰り道 サンパレスの前には機動隊がいて、普通の警官も交差点で警備していた。おそらく自衛隊スパイ部隊も来ていただろう。一体何を警戒しているのだろうか。今ここで共産党が「暴動」を起こせばこの党はやすやすと壊滅させられるだろう。そんなアホな自殺行為をすると本気で思っているのだろうか。
 あの人たちは国のためとかではなく、結局自分の仕事をつくるだけ(=税金の無駄遣い)のために働いているように思える。お気の毒とも言えるが、あれで仕事に生きがいを感じられるのかどうか聞いてみたい。

 共産党にはひっかかるところもいくつかあるが、本気で戦争を止めるにはこの政党以外に期待できないというのが現状だろう。自らの欠点を分析しない自画自賛は好きではないが、今はそんなことをいっている場合でもない(だいたい自画自賛は他も同じだし)。
 もし共産党以上に弱い者の見方となり、より本質的に戦争に反対する運動ないし組織があれば、私はそれを支持したい。しかしそんな組織があるのだろうか。(2007/6/30)


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