かんづめ
相変わらず入試問題を解かなければならないので、ここのところ妻と2人で外のファミレスに行って「かんづめ」をしている。
妻は年明けに介護福祉士の試験を受けるので、分厚い参考書2冊と過去問の問題集を買って勉強しているのだが、家ではなかなかはかどらないらしく、私が仕事で出ているときでもマクドナルドとかで勉強している。
私もちゃんとした机といすがある場所の方が集中できるので、2人の時間の合うときは、近所のガストとかベローチェとかマクドナルドに行って何時間も勉強する。昨日はガストでカレーうどん(またうどんかい)とフライドポテトとドリンクバーを頼んで、6時間かけて9時間分の入試問題を解いた。頭の中が沸騰しそう。妻は問題集を最後まで解ききり満足していたが、あと1ヶ月半まだまだ大変そうだ。
今年になってから本当に頭の老化が始まったようで、物覚えも急激に悪くなったし、計算ミスやタイプミスも目に見えて多くなった。
京大セミナーの上司だったT先生は、いつかの会議で
「30代まではがんばれます。バリバリ仕事をして向上してください。40代になったら終わりですよ」
などと冗談半分に言っておられた。そのときは全くわからなかった年齢による頭の衰えが、自分にもとうとう訪れたのだろうか。それとも気心の知れた生徒との家庭教師だけの、ある意味緊張感のない生活のせいだろうか。
来年にはまた塾に戻りたいのだが、この状態で本当に集団相手の仕事ができるのか、不安だ。
大学4回生の夏休み、ホタルの調査が一段落したお盆明けから、近所の喫茶店に1日中こもって、大学院の入試の勉強をしていたことがある。
たしか里中満智子のマンガがたくさん置いてあって、勉強に疲れるとマンガを読み、2時間置きにコーヒーを頼み、おそらく1日8時間くらい居座って、延々と英語を読んでいた。
多分同じ頃、夜中に喫茶店に行ってはよく楽譜を書いた記憶もある。四条堀川のカフェワールドはコーヒーがおいしくてゆっくりできたのでお気に入りだった。新聞などを読みながらオタマジャクシをせっせと書いていた覚えがある。
ひとり暮らし者にとっては、関係のない他人にしても誰かがいてくれる場所の方が、ひとりぼっちの場所よりも安心して仕事ができることもあるように思う(逆もあるけど)。
まさかこんな時期になってまた「かんづめ」をすることになるとは思いもしなかったけれど、とにかく生徒のために、そして自分の頭の衰えと戦うために、できることをするしかない。
センター試験まであと1ヶ月。今年はどんな結末になるのだろうか。(2009/12/14)
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