子どものそばにいること

 (mixiの日記より 2011/8/15)
 色々あって日記が書けなかった。これからもどうなるかわからないけど……

 夏休みから塾の仕事に復帰した。教える仕事を続けるかどうかずっと迷っていたけど、やっぱり自分にはこれかなと思って、戻ってしまった。
 一番長い日は朝の9時から夜の9時まで、最長で1日500分の授業。
 久しぶりの中学生はやっぱりやりやすいが、とにかく体力を削り取られる。
 年々自分の根気がなくなっていくのがわかる。これに雑用をプラスした正社員なんて絶対ムリ。
 疲れてくるほど力勝負にいこうとして声が枯れる。生徒に同情される始末で情けない。

 コメントシートはやめようかと思ったのだけど、結局やってしまっているので、多いと一晩で100人分書く。汚い字を読まされる生徒はかわいそう……かな。でも短期決戦で生徒ひとりひとりとはあまりしゃべれないので、コミュニケーションツールとしてはやっぱり役に立つ。もっと言葉をうまく使えるようになりたいな。

 模試の日に雑用に行ったのだが、試験監督がいないのに少し驚いた。試験の最初と最後にテストを配って回収するだけで、試験中はワンフロア誰もオトナがいなくてほったらかし。腹痛とか忘れものとかあったらどうするんだろ。これだとカンニングもし放題だし。
 宗像の塾でもそうだった。試験が始まったら教師は職員室でくつろいでいた。
 大阪の塾では学生バイトを雇って試験監督をさせていたのに。違いすぎる。
 なんだかかわいそうな気がして、試験中の教室をひとりで巡回した。
 何にも根拠はないんだけど、今まで教えてきた教師がそばで見守っていた方が、点数も上がるような気がして……
 プレッシャーになってただけかな。でも何人かはこっちを見てくれて、少しだけでも勇気をあげられたような気もするんだけど。

 自習&質問会の日も、生徒のいる教室でコメントを書きながら相手をした。松蔭にいるとき、昼休みにあの教室でみんなと一緒にお昼を食べていたのを思い出した。
 子どものそばに誰かがいることが、子どもの支えになるような気がしている。家庭教師で今までとは違う経験をして、よけいそういう気持ちが強くなった。
 昨年のつらい経験をバネにできているのかどうか自分ではわからないけど、自分はまだ子どものことを好きでいられるのかなって思って、少しホッとした。

 9月からは太宰府の近くの高校で非常勤講師が決まった。学校で教えるのは松蔭以来で本当に久しぶり。しんどいこともあるだろうけど、新しいことにトライしてみたい。塾と違って「逃げ場のない」学校で今の自分がどこまでできるのか、周りからどれだけのものが吸収できるか、不安もいっぱいあるけど少しだけワクワクしてる。
 原発のこともまた書くつもり。今から新作理科マンガを書きます。(2011/8/15)


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