それは再会ではなく

  残り少ない夏の盛り 相変わらずの街を
  今日もぼくは汗をかきながら 古ぼけた自転車で走ってる

  今この時に汗を流してる 遠い場所の仲間の姿が
  疲れかけたこの体を 支えてくれるから

  これから起こることに いつだってワクワクしていたい
  今日と違う明日を しなやかに走り抜けたい

  光る時を見失うまで ぼくはここから歩いて行くよ
  光る時を見失うまで ぼくはあなたを思っているよ

  初めて出会った春の日は 今もまだ覚えてるけれど
  古い写真を焼き捨てるように 思い出も消してしまいたい

  過去は 今を後戻りさせる ただそれだけのためのものじゃない
  今のぼくと今のあなたを 少しずつつなぐために

  恋人でも友だちでもない あなたの仲間でいたい
  夢を追いかけ続ける ひたむきな仲間でいたい

  光る時を見失うまで ぼくはここから歩いて行くよ
  光る時を見失うまで ぼくはあなたを思っているよ

  自信も財産も他に何も 今は持っていないけれど
  カゴの中から外を見てた あの頃よりはうまくいってる

  糸を紡ぐように布を織るように ひとつひとつずつ心をつむいで
  今のぼくと明日のあなたのために 歌を作りたい

  今日は再会ではなく 新しい二人の出会い
  あなたのやさしさと涙を 感じていたい

  光る時を見失うまで ぼくはここから歩いて行くよ
  光る時を見失うまで ぼくはあなたを思っているよ
  光る時を見失うまで ぼくはここから歩いて行くよ
  光る時を見失っても ぼくはあなたを想っているよ

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