これから先は風の詩

  祭りの宴にひとりで背を向けて
  遠くの海鳴りを聞いていた

  差し出す手のひらに涙が落ちる度に
  夜風がうなじを冷やしてく

  激しく燃え盛る おまえの腕さえも
  答を教えてくれない

  小石を積み上げて 望みを呟いても
  いつしか流れは打ち寄せる

  崩れた願いをすがしく笑い飛ばし
  おまえは波間へ身を投げる

  明日の夢さえも 忘れてしまうほど
  心は切なかったのに

  壊れた願いを数えるだけでは
  言葉のひとつも交わせない

  明日の夢さえも 忘れてしまうほど
  心は 切なかったのに

  額を貫く痛みを追いかけて
  旅立つおまえの苦笑い
  これから先は風の詩
  これから先は風の詩
  これから先は風の詩
  これから先は

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