意気地なし

  どうでもいいよな決まり文句を乗せて
  大声だけの選挙カ−が通り過ぎる
  金と情けにものを言わせて
  地元の親分はやっとオトコになる
  スポンサ−の機嫌さえ損ねなきゃ
  正しいとか正しくないとかどうでもいいのさ
  ワイロがバレたらほとぼりがさめるまで
  頭だけ下げてりゃ許してもらえる

  選挙が終われば こっちを見向きもしないで
  ヤクザみたいにリベ−トと俺たちの税金にたかりやがる

    なんてあいつら 卑怯者なんだ
    なんてあいつら 卑怯者なんだ

  弱いものいじめの右翼たちは
  先生たちの組合を追いかけ回す
  日の丸と軍歌で大通りを
  ケバケバしく不気味に塗りつぶす
  自分の足で歩きもしないところが
  いかにもせこいヤクザのやり方さ
  だけど一番悔しいことは
  誰もやつらにどなりかえさないこと

  街行く人みんな視線を反らす
  本当は誰もこの街を愛してなんかいない

    だって俺たち 意気地なしだもの
    だって俺たち 意気地なしだもの

  ライヴハウス1の売れっ子バンド
  いつまでも部屋の中にこもるなよ
  トラックの荷台にドラムを積んで
  やつらの隣を走りなよ
  売れるだけが音楽じゃないだろ
  通行人の足を止めてみなよ
  このままじゃやつらに勝てないぜ
  坊ちゃんと嬢ちゃんの遊びになるぜ

  あんたがどう言い逃れても これは他人ごとじゃない
  いつかギタ−も取り上げられて もう一度軍歌の国になる

    いつまで俺たち 意気地なしなんだ
    いつまで俺たち 意気地なしなんだ
    いつまで俺たち 意気地なしなんだろう
    いつまで俺たち 意気地なしなんだろう
    いつまで俺たち 意気地なしなんだろう


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