卒業に贈る歌

  まっすぐな風の下からのぞき出す緑の火の中
  少し照れながら君は歩き出す
  はねる髪がまぶしい 答を見つけた心が
  キラキラ光ってる ボクはただ君を見てた
    乗り越えた時の重みを いつかかみしめたら
    気づかないうちに君はオトナになる
  おめでとう おめでとう ありふれた言葉だけじゃ   伝えきれない思いだけど

  うつむきかけたこのボクでも 少しだけ
  君の生きてゆく支えになれるなら それが勇気になる
  笑う時もつらい時にも ただそこで同じ時を
  過ごせたことすべてが たしかな生きてた証し
    はるか高く飛び立ってゆく君に
    贈るものが見つからないから せめて約束するよ
  本当に 本当に この場所で君がくれた
  やさしさのこと 忘れないと

  誰も知らない悲しみを飲み込んだら きっと
  誰にも負けないくらいやさしくなる
  ありがとう ありがとう 遠ざかる君の背中に
  最後の言葉 届けたい
  おめでとう おめでとう ありふれた言葉だけじゃ
  伝えられない思いだから


詩の世界 一覧に戻る

最初に戻る

inserted by FC2 system