とまどい

 彼女を好きになったのは はずみかもしれないけど
 一緒になろうと思ったのは気まぐれじゃない
 彼女は笑顔の天才 子どものように愛する天才
 俺には過ぎた人だけど うれしかった

 それでも心の底で蠢く焦りは何故
 こんなはずじゃないと叫ぶあいつは誰
 絶望へ転がろうとするおまえは何
 虚じゃない自分が2人いるなんて
 とまどっている 今も とまどっている

 本当はもっと前に 命絶えているはずだった
 よくわからない大切なもののために死にたかった
 長すぎる後書き どうでもいい付け足しの日々
 俺のために笑ってくれる もったいない人

 ガキのあこがれを引きずっているだけなのか
 自分だけのヒーローを目指していたはずなのに
 行き場をなくし爆発して吹き出す真黒の血
 虚じゃない自分が2人いるなんて
 とまどっている 今も とまどっている


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