緑の炎

草が燃える 緑の炎
命の光を その色で明かしている
ぼくらはそんなふうに 命を燃やせるか?
誰かを踏みつけて 心から幸せって言えるか?

電気をつくる痛みも 毒を守る苦さも
死んでしまった大地も 私たちを見ている
傷つけられた命は ひそかに問いかけ続ける
本当にこれでいいのか 明日はあるのかって

生きることに 意味があるのなら
今につながる すぐそこの未来と
君を待ってる 子どもの痛みと
向き合う強さを その胸に掲げて

海は蒼くうねり続けて
叫び声ひとつ上げず すべてを受け入れる
水銀 放射能 流されるものたちを
命と道連れに 死んでゆくその日まで

選挙やデモをしても 何も動かせないって
押しつぶされた願いは 薄黒く濁ってゆく
でもボクらの心には 誰にも動かせない
昨日までとは違う 思いが燃えてるから

ボクらの体を貫く炎は
本物のやさしさを きっと教えてくれる
心を澄まして 命を信じて
君の明日を もう一度見つめて

私たちが求めるのは 本当に求めるのは
ものやお金じゃなくて その奥にあるもの
だからきっと変えられる あきらめなければいつか
欲望でも絶望でもない 答があるから

生きることに 意味があるのなら
今につながる すぐそこの未来と
君を待ってる 子どもの痛みと
向き合う強さを その胸に掲げて


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