NHK受信料支払い拒否の文書

 日曜の午後、家で寝ころんで化学の予習をしていると、NHKの人が来た。最初は妻が応対していたが、途中で代わって話をした。随分前に一度受信料のことで話をしたことがあるが、久しぶりだ。
 「支払っていただかないと、こちらも困るんですよ」
 まあ困るだろうなあ。でもそちらも自分の意志でお仕事としてやってはるんでしょう?
 また別の者が来ますから、と言って帰っていったが、何度も同じやりとりをするのは向こうにも申し訳ないので、文書をつくってみた。次に来たら文書だけ渡してお引き取りいただけないかと思っている。

 NHK受信料不払いのお知らせ

 いつもお仕事ご苦労様です。
 NHKの番組も時折拝見させていただいていますが、残念ながらこの放送局に対して受信料を払う意志はありません。
 「みなさまのNHK」と言われていますが、実際に私たち一般市民によってつくられている番組は1つもなく、私たちの意向が放送内容に反映されている保証もありません。特に最近は偏向番組が多く、右翼の宣伝番組かと見まごうものもあります。従軍慰安婦の番組の改編についてのHPでの釈明も不明瞭なもので、明らかに政治的に偏向していると考えざるを得ません。以前苦情を伝えたこともありますが、まったく要領を得ない返答で納得できませんでした。
 受信料の支払いに法的根拠はなく、支払うべきかどうかについて受信料徴収係の方と議論するのは意味のないことです。お手数をとらせるのも申し訳ないので、以後おいでいただく必要もありません。
 もしどうしても受信料を払う必要があるのであれば、NHKを完全に民主的運営にし、会長や責任職を選挙で選ぶようにし、各地域でNHKの番組に対する意見を定期的に集約しそれを強制的に反映し、すべての番組に対して視聴者の意見を集約し公表し、投票で番組審査を行って番組改編を決めるシステムにしてください。それが実現できれば、受信料を支払うことを考えます。この私の意見についてのNHK本社の返答がない限り、お支払いする意志はありません。
 現在のような民主的でない偏向放送局への支払いの強制は、思想の自由を保障した憲法19条にも違反するので、お支払いは拒否させていただきます。
 以上 よろしくお願いいたします。

 こんな文書でどれだけ説得力があるかわからないが、何も理由を言わずに拒否するよりは前向きだろう。思い切り苦情を言うチャンスかもしれないな、なんて不謹慎? なことも考えた。
 それにしても受信料の「取り立て」は本当に大変だろう。あの人たちは本当に今のNHKに対して信頼を持っているのだろうか。政治的なことを抜きにしても、たとえば韓国ドラマにしてもカットしまくりだわヘタな俳優を声優にはめるわで、とても視聴者のことを考えているとは思えない(大河ドラマをカットして放送したらどうなるのか?)そういうことについてどう考えているのか、意見が届かないNHKに対してお金だけ納める不公平に対してどう思うのか、今度来たら聞いてみようかな。(2005/10/9)


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