高校の紹介文


 先日高校を卒業した生徒から、高校の紹介文を書いてもらったので紹介します。(中3の生徒に読ませたものです)

 こんにちは。今年で宗像高校を卒業する者です。今日は宗像高校のよいところ、悪いところなどを紹介したいと思います。ちなみに私は、日の里東小、日の里中を卒業して、宗像高校に入学しました。もちろんこの塾のおかげです。

 私が宗像高校に入ってよかった! と思うのは3点あります。
  ・家から近い
  ・校舎が綺麗なうえに冷暖房完備
  ・生徒一人ひとりの学習意欲が高い
 の3点です。加えて、日の中の人は制服が同じなので、新たに制服を購入する必要がなく家計が助かることも挙げられます。
 ひとまず、先ほどの3点について、もう少し詳しく書きます。

 はじめに「家から近い」こと。これは高校三年間を通して思いました。赤間方面の人たちは自転車で15〜45分、バス・電車通学になると1時間以上かけて通学するそうです。当たり前ですが、通学にかかる時間だけ早起きを強いられます。しかし私を含め、これから宗高に入学するみなさんは10分もかかりません。実際に私は3分です。朝のんびりできますし、バス代や電車代が一切必要ないため、お母さんもニッコリです。

 次に「校舎が綺麗なうえに冷暖房完備」ということ。激しく古い日の中の校舎に比べ、宗高は本当に楽園です。トイレ・体育館・教室……美しいです。また夏は涼しく冬は暖かい、そして年中明るいです。明るいというのは電気の明るさではなく太陽の明るさなので、毎日がすがすがしいです他の高校に比べても、こんなに環境が整った学校はないようで、全国的にも有名です。他の県からも視察が来ることもよくあります。

 最後に「生徒一人ひとりの学習意欲が高い」こと。やはり宗高に入学してくる人は、それなりのレベルを持っています。そんな人たちの集団が一緒に勉強するわけですから、授業の質も高いですし、お互いに切磋琢磨しながら学力を伸ばすことが可能です。

 以上が私の思うよいところですが、まだまだあります。校則がゆるかったり、修学旅行が豪華だったり…… 入学してから実感してください。

 それから悪いところ……悪い! と言い切ってしまうのはよくないことだと思いますが……、2点あります。
  ・プライドのおそろしく高い人が(たま〜に)いる
  ・宿題が多い
 この2点は自分でどうにかしましょう。悪いところといっても、断然よいところの方が勝っています。人のとらえ方にもよるでしょうし……

 ごちゃごちゃ書きましたが、宗高は本当によい学校です。それはやっぱりみなさんが体感しないとわからないことだと思います。ですからまず入学してください。そのためにも勉強してください。先生の言うことを聞いてください。せっかくお金を払って塾に来ているんだから尚更です。宗高は楽しいです。文化祭・体育祭など、中学校とは比べものになりません。ぜひ入学してください。

 それから、入学後も塾を続けることをオススメします。行事や部活がいくら楽しくても、いくら頑張っても、高校生の本業は勉強することです。

 みなさんが、自宅から3分で宗高に通い、冷暖房完備の新しい校舎で、学習意欲が高い友人と楽しい高校生活が送れるよう応援しています。ラストスパート、頑張ってください。


 〔追記〕
 この文章は私が生徒に頼んで書いてもらったので、学校のことを「持ち上げて」書いている面もあるかもしれない。塾の後輩や私に気を遣っている部分もあるだろう。学校に対する生徒の感じ方はもちろん千差万別で、"誰にとってもいい学校"というのも存在し得ないだろう。
 それでもこの文章を生徒に読ませたかったのは、この卒業生が自らの高校生活を愛してきたことがよくわかるからだ。中学生が高校を選ぶことにはそれなりに意味がある。しかしもっと重要なのは、どんな高校に入ろうとそこでの学生生活(を過ごしている自分自身)に愛情を持てることだ。それさえできれば、おそらくどこの高校に行くかはさして重要でない。
 宗像高校に限らず、どんな学校でも外見的な長所や短所は挙げられる。問題はそのような客観的な条件ではなく、そこで生徒一人ひとりがどれだけ充実した高校生活を送れたかということだ。この高校がどんな学校か具体的に知らない私でも、塾での彼女の生き生きしたようすや、将来の夢について語るパワー、そしてこの文章を見れば、彼女の3年間を活かす場所としてこの高校が十分だったことはわかる。おそらくそれは、家から近いことや冷暖房完備という条件だけでは表せない何かであろう。彼女を教え元気をたくさんもらった私には、それが理解できる。そして理学療法士をめざす彼女が一人前になって、世の中で人の役に立つことで「自己主張」を始めるとき、宗像高校の長所は彼女自身の生きざまの中に表現されるだろう。東大合格者○○人などという短絡的な高校の評価などよりも、それははるかに説得力を持つに違いない。
 Uさん、素敵な文章をありがとう。改めてお礼を言います。(2006/5/13)


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