座禅に行ってきました


 集中力をつけたいと言う人がいたので、役に立てばいいかなと思い、座禅に行きました。来てくれた生徒は3人。
 日曜日の朝早く東郷駅で待ち合わせ。この日は高3の模試の日で、改札で塾の人とも何人か会いました。7時過ぎ東郷発の電車に40分乗って小倉で下車。
鎮西禅道場  バス乗り場を探してもよくわからず、案内所で聞いて駅から少し歩く。宗像とも博多とも違う街の雰囲気にみんな興味津々? バスで10分ほど南に走り、町外れの坂を登って8時30分に「鎮西禅道場」に着く。住職さんも宗像の人で、親切に出迎えてくれました。
 基本的な作法や座り方など一通り説明を受け、9時前にいよいよ座布団を持って禅道場へ。他に年配の人が6人ほど。道場ではほとんど言葉を交わさず拍子木などの合図で動く。
 最初に坐禅和讃というお経のようなものを合唱してから座る。足を組むのが難しく最初は痛い人が多い。両手をおへその前で組み、視線を1m先に置き、自分の呼吸に合わせて頭の中で数を数える(数息観)。雑念なしに1から10まで数えられれば上等だとか。なかなか数えることに集中するのは難しく、どうしても「お昼はどうしようか」とか「明日までに数学の予習をしなきゃ」とかいらんことを考えてしまう。まあ簡単にできるはずもないんだけどね。因みに住職さんたちは前日の夜中8時間ぶっ通しで座禅していたとか。修行ってすごいなあ。どんな気持ちになるんかな。
 警策という棒を持った人が座っている人の前を歩くと、こちらから合掌して合図をし、背中の上の方をたたいてもらう。厚着をしていることもありほとんど痛くない。これは気合いを入れるためのものだから経験しておいた方がいいよと言っておいたので、みんなも積極的に? 合図をして打たれていました。
 1時間は思ったより早く過ぎ、終わってからみんなでお茶やお菓子をいただき、11時前においとましました。帰りに小倉の商店街を歩くとまたみんな興味津々。駅前の店で天ぷら定食をいただき(なかなかおいしかった)、1時過ぎに東郷に戻って解散しました。お疲れさま。

 この禅道場には北九州予備校の学生さんも毎年来ているとのことで、集中力を養う訓練になると住職さんは言っていました。何かをしているときに他のことが気にならなくなる、1つのことに神経を集中できる、あるいは自分自身と向き合って心を落ちつける、という効果があるそうです。「毎朝家で10分でも座ってみなさい。あんたたちは若いんだから、今からやっていけば将来はすごいよ」だって。成績がすごくなる……とは限らないかもしれないけど、気持ちを落ちつけるのは何をするにも役に立つので、まあやってみてムダにはならないでしょう。
 座禅に行ったみなさん、修行はこれからですよ。毎朝10分家で座るのだ(多分成績上がりますよ)。山本も家で久しぶりに座禅をやってみます。興味のある人がいればまた機会をつくるので、言ってください。

暗記のコツ〜人間の記憶の特徴〜 たまには勉強の話も

 本の引き写しですが「暗記のコツ」を書き並べてみます。参考になるといいのですが……
@意味を理解すると覚えやすい
 意味の全くわからないお経を覚えるのは非常に難しく、逆に意味のわかっている文章や言葉を覚えるのは比較的簡単です。年号などの語呂合わせも「意味のある言葉」に置きかえることによって覚えやすくしています。語呂合わせを自分でつくってみるのもいい勉強です。
Aイメージと結びつけると覚えやすい
 たとえばtransition(移り変わり)という言葉から連想できるものを考えてみましょう。季節のtransition、近所の景色のtransition、小さい頃と比べて自分がどんなふうにtransitionしてきたかを考えてみる。あるいはこれに近い言葉(たとえばtransfer;移す、translate;翻訳する〔言語を移す〕など)を辞書で調べて書き出したりする。これだけで随分違います。
忘却曲線 B繰り返し練習すると覚えやすい
 1度覚えたことをそのままにしておくと、4日目にはほとんど忘れてしまいますが、忘れかけた頃に復習をするとだんだん忘れにくくなります。1度やってから3日後にもう1度、さらに1ヶ月後にもう1度と、だんだん間隔をあけながら復習するのが理想です。
C自分から気づいたことは覚えやすい
 人から一方的に教わるより、自分で考えて気がついたことの方がはるかに頭に残ります。ささいなことでも、「新しいこと見つけた!」という感覚を大事にするといいです。
D書いたり読んだり、他人に説明すると覚えやすい
 文字や図を見ているだけではなかなか頭に入らないときは、声に出して読んでみたり、手を動かして書き写してみたりするのが効果的です(五感を使った方が大脳に多くの刺激が入る)。
 また人に説明したり教えるのは、自分が覚えているかどうかをチェックするのに非常に効果的です。誰かに質問されたら「ラッキー!」と思った方がいいですよ。(2008/12/14)

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