試験のノウハウ


 みんなは高校入試ですでに受験を経験していますが、大学入試はまた違う雰囲気があるものです。
 前に塾などで話したことがあるかもしれませんが、センター試験直前なので、試験についてのノウハウを書いてみましょう。(1・2年生も参考にしてください)

 @起床時間;人間の頭は起きてから2〜3時間しないとフル回転できません。試験の1週間前になったら6時起床にしてください。頭はエネルギーを要求するので朝食もしっかり食べましょう(消化の早い炭水化物が基本)。これはかなり重要なポイントです。
 A会場の下見;試験会場の下見をするのは、交通経路を頭に入れることで当日の緊張を減らすこと、実際の入試会場を見ることで逆にいい意味の緊張感を得ることです。勉強に余裕がない場合にはしない方がいいですが、気分転換したいとき、また行ったことがない会場のときにはやってみるのも悪くありません(実際の入試と同じ朝に行くのが理想)。
 B直前の勉強;3日前になったら、新しい問題には手を出さないのが基本です。やってきた問題をチェックして、解けなかったところの見直し・参考書や教科書の読み直しを何回もしましょう。この時期に最も重要なのは「この問題なら解ける!」という自信をつけること、そう思える問題を増やすことです。そのための見直しを最後までしつこくやりましょう。
 C持っていくもの;たまに「他の学校の試験の受験票」を持っていく人がいます。試験名まで確認すること。試験要項(書類)を持っていくと時間や場所の確認ができます。消しゴムは2〜3個、鉛筆とシャーペンの他に赤と黒のボールペンもあるといいです。緊急時にタクシーに乗れる程度のお金も持っておいた方がいいでしょう。会場の時計は見にくい場合があるので腕時計は必ず持っていくこと。
 開場近辺の売店は混むことが多いので、お弁当も家から持っていった方がいいです。
 D服装;この時期は雪が降る可能性もあり、厚着をしていくのが基本ですが、教室内は逆に暖房で暑い可能性があります。「脱ぎやすい厚着」はいいです。事前に服を見ておく方がいいです。
 E試験当日に参考書を見るか;「見ない方がいい」という意見もあります。自分の知らない知識を試験の直前に見ると不安になるからです。なので「今まで何度も見てきた参考書やまとめ」を持っていくことを勧めます。大学入試はかなり待ち時間があるので、勉強する道具が何もないと逆に不安になる場合があるからです。安心剤のような気持ちで持っていけるものを選んでおくといいでしょう。新しいことを覚えようとか思わないことです。
 F試験中のトラブル;試験中にトイレに行きたくなったり気分が悪くなったら、手を上げて試験管を呼んで正直に言いましょう。ここで気を遣っては絶対にいけません。今はほとんどの入試で別室受験が認められているので、手を上げることでソンをすることは(自分が気にしない限り)ありません。山本が10年前に教えた人は別室受験で京大に合格しました。
 G頭を冷やすには腰を温める;試験前や試験中に緊張してしまうことがあります。パニックになると解けるはずの問題が解けなくなります。なんとか防ぎたいのですが、なかなかいい方法がありません。
 人間は緊張すると、頭に血がのぼると言います。これは本当に「頭に血が集まっている」状態で、頭が熱くなりかえってはたらかなくなってしまうのです。だから頭を冷やすのがいいのですが、頭をあおいだりしてもすぐには冷えません。こういうときには頭を冷やすのではなく、腰(特に背中側)に手を当てて温めるのがいいです。体のポイントは頭と腰にあるので、腰を温めれば頭は自然に冷えます(一度やってみてください)。これなら試験中でもできます。
 Hいきなり問題を解かない;最初の1分は問題を解かずに、ゆっくりと「問題全体をながめる」方がいいです。時間がもったいないように思えても、試験問題の全体像を頭に入れてから解く方が、全体の点数がよくなる場合が多いのです。過去問と比べて問題の雰囲気がどうか、どこから解くべきか、拾える問題と捨てる問題の見当をつける、など全体を見ると色々な情報が得られます。最初は自分が一番慣れていて解きやすいところから手をつけましょう。

 そして最後は「あきらめない気持ち」です。本当に疲れたら深呼吸をして一息入れて、首を回してみましょう(頭のまわりの筋肉をほぐすとよい)。最後の10秒で点数が上がることも多いのです。今までの集大成として、納得のいく結果を出してほしいです。応援しています!

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(2008/12/13)

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