大学生からのお手紙


 山本が4年前に教えた高校生の人たちは、今はみんな大学生です。赤間校の高等部は独特の雰囲気でみんな異様に? 仲がよく、夕方から夜中まで塾で自習したり、塾の電子レンジで実験をしたり、塾で暮らしているみたいな人もいました。高校卒業のお祝いでは中華料理屋で食べまくりパーティーをしました。
 その中の2人が大学生活についての文章を書いてくれたので、紹介します。



《M君 一橋大学3回生》今は東京に住んでいます

 お久しぶりです。春に先生からメール頂いて以来、大学の近況を書こう書こうと思いながら、7月になってしまいました。すみません。
 3年になりゼミナールも始まり、消費者行動論の先生の下でマーケティングやマーケティングリサーチ(今はマーケティングリサーチに関する800ページの電話帳みたいな洋書よんでます笑)を学んでいます。併せて3月から週に2回三菱地所でインターンのお世話になっています。そこに週3回の部活が入ってきますので、中々ゆっくりする暇が無い、と言いたいところですが相変わらずのんびりやっています。
 ※山本注;インターンとは学生が企業で働きながら仕事について学ぶこと。勉強兼バイトのようなもの
 周りから見ると充実しているようですが、中々どうして。地所でインターンする事で大会社病やお局契約社員のわがままさを見たせいか、周囲が夏のインターンにはしる中未だに就職活動にやる気がはいらなかったり、身体の事をどうしたらよいのか悩んでいたり、進学しようか迷っていたり、結局結論を先延ばしにしたり、とまぁダメダメな状況です。
 パッと答えの出るもんでもないですし、大企業入って出世レースを憂えたりしつつ、次なる目標も無くまだ大人になりきれずモラトリアムに甘えています。
 首折った時は大学という未来に突き進んで行くだけでしたが、いざ人生の掛かった就活が差し迫るとどうしても昔みたいに笑い飛ばすわけにはいかず、マイナスに考えて同じとこをぐるぐるしてる自分が情けないです。
 文系の子へのアドバイスですが、(注;理系の子にも役に立ちます)
 ★東京を目指せ…いずれ地方で就職するにしても、東京は圧倒的に情報量が違います(京阪神も)、インターンや、東大早慶始め様々な人がいて、また大学内にも全国から人が集まってきている。九州だけで4年間すごすのはもったいないです。
 ★英語は最後までつきまとう…避けては通れません、しかも帰国子女までもライバルです。試験のみでなく実用できる事は決して邪魔になりません。
 ★人脈を大切に…相対評価も絶対評価も人がするもの。人間は互いの承認の上に成り立ってます。信頼され可愛がられることが大事。    ………ってな感じですかね。
 あと、進路には妥協しちゃいけない事(必ず納得出来うる結果を出す)と、一浪は意外といっぱいいる、むしろ一浪してる奴の方が人間形成ができてる事、ぐらいでしょうか。
 大学生活に関してはまた機を伺ってメールします。長文失礼しました。



《Sさん 福岡教育大学2回生》中学校の数学の先生をめざしています

 福岡教育大学の紹介をさせていただきます。福岡教育大学 初等教育教員養成課程 数学選修 第2学年○○です。この長い自己紹介は部活など様々な場面で教わりました。長すぎだろって最初驚いたのを覚えてます(笑)
 私が所属する初等科の授業科目は大きく分けて「教養科目」「外国語科目」「保健体育科目」「専門科目」です。まず入学して始めにすることはこれらを自分で時間割構成すること。でも実際1年生ではこれらのうちの必修科目と選択必修科目で1年間のうちに履修登録出来る単位数42単位が埋まってしまうので自分で選択する科目はほぼありません。自分と同じ過程の人はだいたい同じ講義を受けることになるので、私は高校までのクラスみたい!と感じました。しかし単位を落としてしまうとみんなと一緒とはいかなくなる場合があるので、出席と試験を頑張ることが大切です。
 少しだけ講義内容について話します。「教養科目」では教職に必要な様々な知識を学べます。例えば学校心理学、教育システムの原理などです。これらの講義を受けて教育の現場を知ることで、自分は教師を目指したいと再確認できる人もいるし、反対にやはり自分は教師になりたくないと思う人も出てくると思います。「専門科目」では自分が選修している科目の様々な分野について学びます。私は数学選修なので、線形数学、集合と位相、微分積分学などを第1学年で学びました。
 次に生活面の話をします。生活大学生活を楽しもうと考えてるなら部活やサークルに入ることが一番だと思います! 私の場合ラグビー部のマネージャーをしてますが、人脈が広がったり福教以外の場所に行けたりして本当に良かったと感じてます。
 福教は博多や小倉みたいに周りに遊べるところなんてないけれど、自分次第で大学生活を充実させて楽しめるようになるところだと思います。
 私目線で簡単に福教の紹介をさせていただきました。福教に興味をもってもらえたら嬉しいです!



 M君は3年生で理系から文系に変わり、高3の夏休みに事故で背骨を折って飯塚のせき損センターに入院し、最初は1年以上入院と言われていました。でも理学療法士さんの助けや本人の努力もあって4ヶ月で退院し、秋からの猛スパートで本命の国立に合格して塾のみんなから「奇跡」と言われました。Sさんも途中で進路を変え、勉強法などでずいぶん悩んで山本と相談したこともありますが、大学に合格した時には見違えるほど晴れ晴れした顔をしていました。
 ……自分の進路をしっかり決めて大学に進むのは、簡単ではありません。悩むことも気持ちが変わることもあるでしょう。真剣に考えるうちにやりたいことが変わるのは自然なことです。ただその時の"本気"が何か、まっすぐ考えなければいけないと山本は考えます。悩んで苦労して自分の本気を確かめたら、決断した進路を後悔することもないし、大学生活を心から楽しむこともできるのだと思います(そういう人って案外少ないんですよ)。
 夏休みにはオープンキャンパスもあります。興味のある大学に行ってみて大学の空気を味わってみるのもいいでしょう。でも結局自分がどうするか、どうしたいかということです。進路が決まっている人も、もう一度自分の将来について色々考えてみてソンはしないと思いますよ。(2009/8/5)


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