今月のニュースから


・しし座流星群が見えます
 先月はオリオン座流星群がありましたが、みんなは見ましたか。山本は見逃してしまいました。
 今月はしし座流星群が見られます。一番よく見えるのは17日から18日にかけての夜中(11時から4時くらい)に、天気と運?がよければ1時間あたり50個ほどの流れ星が東の空(赤間の方向、わかりますか)に見られます。
 太陽のまわりを回っているのは、地球や火星などの惑星の他に、公転軌道が長い楕円になっている彗星があります。彗星が飛んでいる間に、その一部が大きさ0.1mm〜数cmの小さいゴミとして軌道に残ります(ダストトレイル)。このゴミの中に地球が入ると、ゴミが地球の大気の中に突っ込み、摩擦で燃えるときに光って見えます。これが流星群で、しし座流星群の場合はテンペル=タットル彗星が33年周期で太陽のまわりを回っていて、この彗星の残したゴミの中に数年おきに地球が入って流星群が見られます。このような流星群は他にもたくさんあり、これからだと12月にふたご座とこぐま座の流星群が見られます。またお知らせします。願いをかなえたい人は見逃さないで?

・プルサーマル発電が始まりました
 前にこの通信で書いた「プルサーマル発電」の試験運転が、佐賀県の玄海原子力発電所で始まりました。来月2日から本格的な運転をする予定です。中日新聞11月11日の社説を引用します(ぜひ読んでください);
 プルサーマル発電の試運転が、佐賀県玄海町の九州電力玄海原子力発電所で始まった。国内初だが、海外では撤退に向かう核燃料サイクル計画は、「国策」として続けていくに足るものか。
 プルサーマルとは、原発で使用済みになったウランの燃えかすからプルトニウムを抽出し新しいウランに混ぜてもう一度燃やす、燃料リサイクルである。本来ならば1999年、関西電力高浜原発か東京電力福島第1原発が第一号になるはずだった。ところがMOX(ウラン、プルトニウム混合)燃料の品質管理データ改ざん問題などで計画は頓挫した。十年の遅れを生んだもの、それは原発につきまとう、トラブル、隠ぺい、そして不信の連鎖にほかならない。
 玄海3号機は、何とか始動にこぎ着けた。来月には営業運転を開始する。が、不信がぬぐい去られたわけではない。MOX燃料を供給すべき青森県六ケ所村の再処理工場は、トラブルの連続で完成が17回も延期されてきた。
 使用済み燃料を再利用する「核燃料サイクル」は「国策」という。ただし発電すればするほど燃料が増える高速増殖炉がその本命だった。しかし実用化のめどは立っていない。つなぎ役のプルサーマルも制御が難しいとされるなど、技術的な疑問は多い。利用できるプルトニウムは使用済み燃料のわずか1%、それ自体が猛毒だ。MOX燃料の価格は通常のウラン燃料の十倍近い。欧米では“再処理離れ”が進む。使用済みMOX燃料の捨て方は決まっておらず、核燃料の「サイクル(輪)」は寸断されている。
 関係者はことあるごとに「安全」を強調するが、住民の不信と不安がくすぶる中で見切り発車したという印象も否めない。それでも先を急ぐのは、核兵器にも転用できる再処理済みのプルトニウムがたまりすぎているからだ。来年度にかけて、四国電力伊方原発、中部電力浜岡原発なども、発電開始をめざしている。
 民主党政権下でも「国策」は変わっていない。エネルギー自給率4%のこの国で、政府や電力事業者は「国策」遂行に邁進し、そのために不信を呼んだ。安全確保、情報公開は当然だ。その上で少し立ち止まって考えたい。安全、コスト、将来性、ライフスタイルなどの面から、私たち消費する側も交えて「国策」を冷静に論じ合い、見直しを図るべきだろう。
 中日新聞のエリアである静岡には浜岡原子力発電所があって、将来起こると言われている東海地震によって事故が起こる危険が指摘されています。この新聞がここまできつく書くのは、そのような「恐怖」に普段からさらされているせいかもしれませんが、もちろん佐賀のとなりの福岡に住むみんなにとっても他人事ではありません。福岡では九州電力本社前にテントでプルサーマル反対の座り込みをしている人たちがいます。山本ものぞいてきましたが、手弁当で雨の中1日がんばるのは寒いとこぼしていました(カイロでもカンパすればよかった)。みんなはどう思いますか?

1人1人にメッセージ
(2009/11/11)

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