またまた大学生のお手紙


 山本が愛伸で初めて教えた中3(当時)の人の書いてくれた作文を紹介します。日の里校で一番よくできた人で、みんなの勉強の仕方の参考にもなると思います。ぜひ読んでみてください。



 皆さんはじめまして。僕は九州大学理学部地球惑星科学科の1年生です。僕には文章力がないので意味不明なことが書いてあるかもしれませんが、気にせずスルーしてください。
 まず大学生活について。1時限の長さは90分で、最大5限目まであります。1限目の始まりは8時40分、5限目の終わりは18時10分です。高校のときは1時限が50分だったので、講義がかなり長く感じます。さらにその講義が興味が無いものだったら、だるさのあまり寝ます。「寝てしまう」のではないんです、「寝る」んです。つまり自主的です(もちろん、だるくても寝るわけにはいかない講義もありますが)。興味があるのだったら楽しいんですけどね。また、大学の時間割は詰めているわけではないので、例えば1・3限目はあるけど2限目はない、というような事態がけっこう発生します。ものすんごい暇です。この暇をいかに楽しむかで、だいぶ充実感が変わってくると思います。入学したら思いっきり"暇"を楽しんでください。
 後期に入ってから、バイトを始めた人が急増しました。僕は実家から通っているので伊都までは2時間近くかかり、朝早く夜遅いので、現在バイトはしていません。そうです、ニートです。「土日にすればいいじゃん」とよく言われますが、土日は唯一自分の時間がとれる日なんです。ゆっくりしたいんです。考えもニートですね。ただ、大学に入って何もしていないわけではありません。部活をしています。金を消費するので、ある意味ニートより悪質かもしれませんが、部活のおかげで日々とても充実しています。中にはバイト一筋の人もいますが、僕は部活やサークルにも参加するほうがいいと思います。一番の理由は「大学での友達が増えるから」です。1日の大半を過ごす場所に友達がたくさんいるほうがいいですよね。あと、趣味が同じ友達がいるのといないのは、かなり違うと思いますよ。

 では皆さんが気になっているであろう受験勉強について。たいしたことはしていません。学校でもらった問題を解いたり、九大の赤本解いたり、単語帳読んだり・・・です。ただし、問題解いた後のやり直しには結構時間をかけました。問題が解けなかったり、答えがあっていなかったとしても、解答を見て、自分がどこをどう間違えたのか確認して納得できることは、次の問題を解く気力にもつながると思います。解答を見てもわからなかったら、友達や先生に聞いてじっくり考えましょう。
 センターの勉強は、学校で問題集を買わされたので、それをひたすらやっていました。というより、それしかしませんでした。高校によってセンター演習の問題量は違うとは思いますが、僕は学校のだけで十分だと思います。もちろん自分で問題集を買ってもいいと思います。
 二次の勉強についてですが、学校で河合や駿台の九大模試をしていたので、家ではほとんど赤本しか解いていません。二次対策の問題は時間がかかるものが多いので、僕は大問を1つずつ解いていました。大問1つを30分で解く、といった感じです。長時間集中して解くのも大事ですが、解き終わったころには夜中になってやり直し明日でいいや〜、ってなりそうだったのでこんなふうに解いてました。やり直しは解いた後すぐしたほうがいいと思います。次の日にやろうとしたら、自分がどう解いたか思い出さないといけないので時間の無駄です。あ、ちゃんと時間設定して解いてくださいね。答えが出るまで考える!っていうのはいいことだと思いますが、結局は時間との勝負なので。
 僕はこんな感じで勉強しましたが、人それぞれなので自分にあった勉強をするのが一番です。

 最後に二つ。二次試験では、わからない問題が出てもとりあえず何か書きましょう。意外と点もらえたりします。それから、ちゃんと夜に寝てください。夜遅くまで勉強して学校で寝ている人は、すぐにその習慣を変えたほうがいいと思います。入試があるのは夜じゃないですから。もし学校で寝てなくても、睡眠不足はからだに悪いのでちゃんと寝ましょう。
 なんだかパッとしない文章になってしまいましたが、皆さんの参考や息抜きになればいいなと思っています。体調管理に十分気をつけて頑張ってください!



 彼の文章の中で山本がいいなと思ったのは「思いっきり"暇"を楽しむ」という部分です。
 大学生になるとバイトをする人が多いです。バイトがよくないと言う気はありませんが、学生時代でないとできないこともあるのです。サークルや部活もそうだし、好きな本を読んだり将来について考えたり友だちと話してみることだってそうです。そういうお金にも成績にも結びつかない時間をうまくつくって「オトナとしての自分自身を育てる」ことにだって大きな意味があるのです。そのことをみんなにも覚えておいてほしいです。……K君、いい文章をありがとう。

 1人1人にメッセージ (2009/12/9)


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