勉強の方法について

 中間が近づいてきましたが、準備の方はどうでしょうか。今回は山本もみんなの実力がよくわからない面があるので、どの程度の試験にしてよいのか迷っています。ただこのクラスは入試を前提にしている面があるので、一応書いておきますが
 「定期考査の勉強だけに追われるようでは、入試勉強などおぼつかない」ということです。問題集の試験範囲がわからなければ、自分でやってみて理科Tの範囲かどうかを確認して欲しい。公式がどこまで必要かわからなければ、逆に「自分はどこまで覚えているか、覚えたか」を確かめて欲しい。それはできなければ困ります。人に頼らずにあなた用の勉強の方法を作り出して下さい。
 もうひとつ、普段よく言っていることですが、みんなで協力して欲しい。この授業を受けている32人は、クラスは別々でもある意味ではみんな仲間であると思って下さい。人に教えることは、最も良い勉強法の一つです。教え合うことは、教えられる人より教える人のためだと思った方がいいのですよ・・・

 PV=nRT を習っていた頃の悪い冗談
 山本は満員電車に乗って1時間半くらいかかって高校に通っていました。先生が「きたいのじょうたいほうていしき」を習った頃は真夏の暑い盛りでした。そこで友人とこんなことを考えました。

   P→満員電車の中で人が押し合う力
   V→電車に乗れる人数
   n→電車に乗っている人数
   T→温度(冷房なしの満員電車に一度乗ってごらん!!)
   Rは?「不快指数」
   (つまんなくって申し訳ない・・・)

授業ノ−トの感想コ−ナ−
 Kさんの感想「先生の授業は図ばかり書いて説明しているので、はっきり言ってちょっと分かりにくい。もう少し、1つ1つの言葉について文章で説明して欲しい。」
 山本は図ばかりかく授業をしたい方です。説明は口でしたい。と言うか、説明は生徒の人に作ってもらいたいのです。教師の贅沢かもしれませんが、もともと自然科学(数学・理科)は「言葉のない自然界を言葉と論理を使って分析する」のが使命です。したがって言葉(と理屈)は最も重要な武器です。だからこそ自分なりの言葉で表現を考えて欲しいのです(だから最小限しか書かない。)
 研究者が、今まで誰も知らなかったあるモノ(新種の虫とか、星とか)を研究するとき、最初のすることは、まず「どんなモノであるかを図示する」ことです。その次にそれを、その人なりの論理で分析していくわけです。あなたたちにして欲しいことは、あなたたちにとって「初めて発見する」事実に対して、それを分析・解釈・応用するための言葉の使い方と論理を身につけることです。これが十分にできる人は、たいていの科目が好きになれるし成績も必ず上がります。説教臭くなりましたが、もう少し自分で工夫してみて下さい。
 Sさんの感想「化学が好きだから取った。みんなもそうかな?でも生物の方が好きやわ。」
 アンケートの集計はちゃんとはしていませんが、「好きだから取った人」<「入試に必要だから取った人」のようです。目的は色々あるでしょうが、どんな目的の人にも good! とはいかないねぇ。でもこの学校で「化学が好き」と言えるのは、ある意味でとても幸運だと思います。石沢先生の生物は面白かった?山本もがんばりますわ・・・(1994/5/19)


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