悪夢の教育実習。しかし……


悪夢の教育実習。しかし……
 この学校では毎年6月と9月〜10月にかけて教育実習の人(教生)が来ます。このクラスでは体育(1時間)と聖書(2時間)を見てもらいましたね。山本は聖書の授業を2時間とも見ましたが、とても一生懸命授業をしているなぁ……という感想を持ちました。
 山本も2年前に教育実習に行きました。京都の御所の近くにある小さな公立中学で、1学年が2〜3クラス、そこで中3の理科を教えました。教育実習は普通2週間なのですが、山本の場合はその間夜の塾のバイトも続いていたので、昼は中学の授業→夕方は教案(次の日の授業の計画表)を作って先生と打ち合わせをする→夜は塾に行っていつもの生徒に数学を教える……の毎日で、睡眠不足で死にそうになりました。日曜日は朝から晩まで、食事以外は延々と眠る始末。
 2週間という時間は、生徒一人一人と仲良くなるにはあまりに短くて、ようやく色々な話ができる! と思ったときにはもう最後の授業……というパターンだったのです。
 いくら塾ではベテランと言っても、学校に来ればやはり勝手が違い、なかなかみんなに分かる授業もできません。変な説明をしては、首をひねる生徒を見て悲しくなる毎日でした。もうそうなれば一生懸命にやる他はない!ということで、喉がつぶれるほどの大声を出してみたり(今でも時々そうする)、昼休みに生徒と一緒にバレーボールをしてみたり(泥だらけになって後で笑われた)、最後は自分の歌を歌ってみたりと、できることすべてを使ってみんなに近づいていこうとしました。
 その時の指導していただいた先生はとてもいい先生で、クラスの運営の仕方や、昼休みにみんなと一緒にお昼を食べることとか、そのほか色々なことを教えていただきました。(今のクラスのやり方は、その時の中3のクラスの方法と大体同じです。)
 とにかくしんどいの一言に尽きる実習でしたが、「人間死ぬほどの気持ちですれば何かが残る」と言うか、自分にとってはとてもいい経験でした。明本先生にも「ありがとう」と「いい先生になってね」の2言を伝えてあげて下さいね。みんなの励ましが、生徒のことを思ういい先生を作るかもしれないのです。9月にも教生が来るので、仲良くしてあげようね。

夢の週休2日制……!?
 学級日誌でIさんが「週休2日にならないかなぁ」と書いていました。公立中学では第2土曜日が休みになっています(公立小学校と同じ)。この学校でも「学校5日制検討委員会」というものがあって、どのような形の週休2日にするのかを考えています。ただすぐには変えられないこともたくさんあるので、みんなが中学生の間にはむりかもしれません。そもそも学校5日制と週休2日制は、似てはいるけど少し違うのです。実際休みが増えたからといって、勉強の中身が減るわけでもありません。よしあしかもしれない……(1994/6/14)



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