学校でのあれこれ

 *1月30日に学校に来た人は、クラスでは31人(約7割)でした。中1では1番、学校全体の平均(6割弱)よりもかなり多かった。みんながんばって登校してくれました。お母さんと一緒に来てくれた人もいました。ご苦労様でした。もちろん来られない人は事情があって仕方がないけど、たくさんの仲間が集まれることはいいクラスの証明だと思います。

 *1月31日から水道が使えるようになりました。トイレもほぼ全部使えるようになりました。校長先生はよく「水さえ出れば学校としてやっていけるのに……」と言っていたので、とりあえず一安心といったところです。
 ガスはまだまだ時間がかかりそうですが、みんなが学校に普通に来られるようになれば、学校はすぐにも再開できそうです。

 *図書館の本の整理は順調に進んでいます。散らばった本を机の上で順に整理し、本棚を元に戻し、最後に本を並べ直していく作業です。「毎日生徒さんがボランティアに来て手伝ってくれるのが、とても助かります」と司書の人が言っていました。このクラスの人も何人かボランティアをしています。さすがだね。ご苦労様。でも行き帰りは気をつけてね。
 山本が教えている高2の人で、将来病院で働きたいと言っていた生徒が、いま神戸大学病院でボランティアをしています。ボランティアというと"恵まれない人のために"とか"慈善"のイメージを持つ人もいますが、ボランティアは結局「自分のために」するものだと思います。やってみるとよくわかりますが、本気でボランティアをすると、必ず自分に何かプラスになるものが返ってきますヨ。

 *先生のうち、家が壊れた人や近くに住んでいた人が、学校の南館でしばらく生活しています。あちこちから援助物資も届いているし、みんなで協力してごはんを作っています。山本が遅くなって学校に泊まったときも、南館の和室で夕食を作ってもらいました。大人数でワイワイ言いながら食べるのは久しぶり(学生時代以来かな)などと思いながら鍋をつついていました。家族で食べるのとは違う暖かさ……それにしてもT先生は料理がうまい!

 *先生たちは役割分担をして、これから先の学校運営について、話し合いをしたり作業を続けています。山本は全校生徒の情報をコンピューターに入力して整理する仕事を受け持ち、目がちかちかするまでパソコンと向き合う毎日です(もちろん会議やクラスの仕事もある)。全体の予定については職員会議で相談して決めていきます。少しでもみんなにとっていい形になるといいのですが……

 *ありがとうございました〜〜保護者の皆様へ〜〜
 今でも家が壊れたり燃えたりして避難している人が、クラスにもいます。学校では、小学校や遠方に避難している生徒について、他の生徒の家で一時的に預かっていただくような形(ホームステイ)を考え、引き受けていただける方を募集しています。
 ところがこのクラスでは、保護者の方たちが、山本の知らない間に連絡を取り合って「生徒さんをうちで預からせてもらえませんか?」ということを、かなり早い時期におっしゃっていただきました。そのことをうかがったとき、山本はとても感動しました。"みんなで助け合える"というのはこういうことですね。他にも、避難している人のところに保護者の方がお見舞いに行ったり、保護者の方から「何かできることがありませんか?」ということをよくうかがったりしました。みなさん本当にありがとうございます。実際にホームステイが実現しなくても、みなさんのお気持ちは避難されている人に絶対に伝わっていると思います。遠方に避難されていてまだしばらく登校できない人もいますが、本当にいつかみんなが集まれたらいいなと願っています。生徒のみんなも、これからもみんなで助け合える方法を、少しずつでも考えてきましょう。(1995/2/6)


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