Natural Scienceへの誘い
夏休みはどうだったでしょうか。
勉強ばかりで休みが終わった……人はほとんどいないと思いますが、休みにしかできないことがどれだけできたか、息抜きや遊びも含めて(もちろん"勉強"も!)振り返ってみるのもいいと思います。
山本は夏休みの間に新しいパソコンを買いましたがまだ慣れないので、この通信も色々遊びながら(試しながら)作っています。
ところで、この通信の名前"Natural Scientist Club"って何だと思いますか。(高3の人はもちろんわかるでしょう)直訳すると「自然科学クラブ」になります。(通信の名前でこれはと思うものがあったら言って下さい。そろそろ変えたい)
理科は本来「自然がどういうものか」「自然の中のできごと(現象)がどういう仕組みで起こるのか」ということについて調べたり考えたりする学問です。もともと紙の上だけの勉強でできるはずのないものです。
前にも書きましたが、理科の面白さは「理屈で考えてわかる、結果が予言・予想できる(天気予報みたいなもの)」ことにあります。理屈を並べるだけなら紙の上でも何とかできるしそれも面白いけれど、実験の結果を予想する→実験をしてみて確かめる→わかることとわからないことを考えて次の実験を組む、というのが理科の授業の本当のやり方です。
(本当は数学もそうなのだけど、今の学校や塾で習う数学はほとんど結果だけを押しつけているので、数学でも実験ができることは大学に行かないとわからない)
雑誌とかを見ているとよく「オカルト××」とか「○○の怪談」とか「超能力……」という記事やマンガがあります。読むこと自体はいいのだけれど、そういうものを無条件に"人間の力ではどうしようもないもの"として信じたりしないで欲しい。
例えば「超能力はあるか」と聞かれたら、山本は「あるかもしれない」と答えますが、「超能力を信じるか」と聞かれたら、「信じるようなものではない」と言います。花の咲き方を「信じる」「信じない」なんて言わないでしょ?
人の言うことを鵜呑み(ウノミ)にせず、本当にそうだろうか、なぜそうなるのだろうか、という疑いを持ち続けて欲しい。昔の人は雷のことを「神様の怒り」などと言っていましたが、そうではないことがわかったのは「なんでそうなるのか」と疑って実験をしてみた人がいたからです。先生が言ったから、教科書に書いてあるから、といって素直に何でも「信じる」のではなく、自分の頭で考えて納得するようにして欲しいと思います。そのための勉強ですヨ!! (1996/9/2)
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