レッドデータブックについて

 この通信で「どうしていつも動物の写真をのせているのか」という質問があったので、この機会に説明したいと思います。
 通信にのせている動物の写真は、「滅びゆく日本の野生動物(今泉忠明監修、成美堂出版、1992年)」からとっています。日本で数が減っている動物や、もう滅びてしまった動物の写真や説明をのせている本です。
 同じように、世界で絶滅しかけている生きものについて書かれた本で「レッドデータブック」というものもあります。
 日本は世界でも珍しいほど色々な自然を持ち、様々な生きものが暮らして「いた」国ですが、自然破壊や開発ですみかや食べものが減っていき、ほとんど見られなくなってしまった生きものがたくさんいます。
 山本は昔、湖や川の生きものの調査をしていましたが、メダカとかドジョウとかタガメとかを外で見たことはほとんどありません。自分が見たことのない生きものの写真を見ていると、何だか不思議な気持ちになることがあります。あのトキが日本中にいて、自分のすぐ近くでエサを食べているのを想像できますか?
 この国にどんな生きものが住んでいたのか、どんな風景があったのかということを、少しでも覚えていて欲しいのです。こんな写真ごときでそこまでできるとは思っていませんが、興味を持つきっかけになってくれたら……と思います。
 少なくとも人間のせいで絶滅し(かけ)た生きものがいることは覚えておいて下さい。
 自分が大人になって世の中に出て仕事をするとき、それが世の中に対して、また自然の生きものに対して、どんな関わり方をしていくのかを考えられるようになって欲しいと思います。(勉強の本当の意味ってそんなことだと思います)。
 ※NHKで時々やっている「20世紀動物黙示録」という番組で、日本や世界で滅びてしまった動物の記録を紹介しています。忙しいでしょうが結構よくできているので、一度見てみることを勧めます。(1996/10/1)


 質問するのはいいことだ

   中3の人で、授業の後いつも質問してくれる人がいます。
   頼りにしてくれるのは大変うれしいことです。
   今はなかなか成績が伸びなくても、
   コツコツ積み重ねていけば必ず実力がついてくるものです。
   授業後は時間がない人もいるので難しいですが、
   遠慮はしないでどんどん教師を使って下さい。がんばろうね。
 



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