生徒からの手紙
この間高校を卒業した生徒の人から手紙が来ました。特に中3・高3の人の参考になるかとも思いますので、紹介します。(春日丘高校卒業・男子)
僕はこの春立命館大学に入学しました。大学受験を終えて、いろいろな思いが心の中に浮かんできます。そして、今思うことを書くことによって、みなさんの少しでも助けとなることを願っています。
大学受験のことに少し限定しますが、そのことについて書きたいと思います。大学は、文系と理系では進む道が全然違います。ただ単に大学に入りたいだけで、学部や学科などはどうでもいいと思うと後で後悔することが多いと思います。
何から何まで全てを高校や中学で決めることはほぼできないと思いますが、自分が何をしたいのか、どう生きたいのかを少しでも決めておいてほしいのです。ほんの気まぐれでも、ちょっとした動機でも自分のよりどころとなる指標を作っておいて下さい。
ここで少し話題を変えますが、僕がこういうことを書くにあたっての動機、つまり、僕がみなさんに知ってもらいたい、考えてもらいたいことは、僕が国公立(大学)の合格発表で不合格の掲示を見たとき感じたことでした。
それは、それまでの自分、大学受験なんかなんとかなるさ、自分だけはどうにかなるだろうと思っていた自分の存在の発見でした。それは、学力テストで否応なしに、ランクづけされる自分を直視するのを極端に避けている自分でした。そして今までの自分の甘さをひしひしと感じました。
はっきり言って、大学は簡単には入れません。だから浪人の人がたくさんいるのです。いろいろな情報がみなさんを焦らせたり、動揺させたりすると思いますが、自分を特別視せず、自分の力を知って下さい。なにも有名大学に挑戦するなとは言いません。有名大学にはいい大学もたくさんあると思います。でも学力イコール人格ではありません。ただ単に偏差値で自分を測らないでほしい。それに自分一人で悩まないで下さい。答えのない、答えがいくつもある疑問はたくさんあると思うし、そんなときこそ塾や学校の親身になってくれる先生に相談するべきだと思う。何事も恐れないでほしい。
最後に、僕が受験後改めて思ったことは、受験は自分の中に最後まで頑張る力、あきらめない力をつけるためだったような気がします。
今塾に通っているみなさん、受験が終わるまでなんとか頑張って下さい。最後まで続けることは少なからずみなさんの自信になってくれると思います。僕もこれからの大学生活に少なからず不安と期待を合わせもっていますが、自分なりに頑張っていこうと思います。
勉強は、やっぱり健康じゃないとなかなかできません。体に気をつけて自分のペースで最後まで駆け抜けて下さい。(1997/4/22)
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