自分で考えるのが一番楽しい


 山本は10月から週3日の授業になりました。やっとまともに仕事に戻ってきたような思いです。この通信も「元気モリモリ通信」から量を増やして、以前の Natural Scientist Club に戻すことにしました。まだムリはできないので、へばってきたら通信は休むかもしれませんが……
 山本は人に何かを押しつけられるのが嫌いです。誰かに「こうしなさい」と言われると、へそ曲がりなので「もっとこうした方がいいんじゃないか」などと考えてしまいます。授業にしても、教科書通りにするのは好きでないので、色々な実験を考えたりプリントをつくってみたりしています(だから働き過ぎになったのかいな)。意地をはっているわけではなくて、いい授業ができるように……という気持ちもあるのですが。
 この通信も誰かに言われたからではなく、自分が書きたいから、そして読んでもらえたらうれしいからつくってきました。人に言われてする仕事より、自分で考えてする仕事の方が楽しいし、自分のいいところがたくさん出せるし、長続きします。コックさんが市場で材料を仕入れて、それを使ってどんな料理をつくるか考えるのはきっと楽しいでしょう。その料理をお客さんが喜んで食べてくれれば、言うことはないでしょう。教師もそういう仕事です。そして人間相手の仕事は、この世に2人といない"人間"をみんなと一緒につくり出すという、多分最高に面白く飽きないものだと思います。……それが山本にとっての理想です。まあ実際にはそんなふうにいくことがほとんどなくて四苦八苦しているわけですが、焦らず成長していけたらいいかな、と思っています。
 みんなにも、自分の好きなことを見つけてほしいです。いやでもしなければならないこともありますが、「これができるようになったら、新しい自分が見つけられるかもしれないぞ」と思って、少しだけでもワクワクしながら勉強できたらとてもいいですね。受験生の人は、自分が高校で何をしたいのか、自分にはどんな夢があるのか、どんな勉強が向いているのか、などなど自分と向き合いながら目標をつくってほしい。
 自分が本当にやりたいことは、他人から教えてもらうことができません。自分の力を色々試しながら、時間をかけて探していくしかないのです。そういうことを考えていく機会として「勉強」「受験」をとらえてみてもいいのではないでしょうか? 人に言われたからではなく、自分に必要なこと・本気でやりたいことが何か、そのために何をすればいいか、考えてやっていける人が幸せなのだと思います。相談にのったりグチを聞いたり知恵を出すことはできるので、何かあったら声をかけてください。授業についての意見なども遠慮なく言ってください。(1998/10/6)


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