友だちをつくろう


 今年は新聞やニュースなどで、よくストレスという言葉が出てきました。わかりやすく言うと「イライラすること」と言ってもいいでしょう。ムカツクとかキレルとかいう言葉もよく耳にしました。みんなにもそういう気持ちがあるかもしれません。
 ストレスが問題になるのは、世の中に余裕がない証拠のような気がします。みんなにあてはめると、自分が自由に過ごせる時間や場所がもっとあれば、多少イヤなことがあっても気分転換ができるように思います。でも一番大切なのは「ケンカできる友だち」でしょう。
 友だちのいない人はあまりいないでしょうが、どんな友だちづきあいをしているか、ちょっと考えてみるのもいいかもしれません。
 だいたい、思っていることをはっきり言えたり、したい遊びが一緒にできるような仲間が何人かいれば、そんなにイライラがたまることはない気がします。言いたいことを言えば、相手を傷つけたりケンカになったりすることもあるでしょう。でもそういう経験がないと、相手の気持ちをわかる力、ケンカから仲直りする力、自分のしたいことを我慢する力が育ちません。自分が何かを少し我慢しても、みんなで何かをすることの方が楽しいことがわかってくれば、ムカツクことを表に出さなくなると思います。「友情が喜びを2倍にし、悲しみを半分にする」ということわざもあります。
 そういう仲間と出会うことがこの塾でできるか? ……というのは、運もあるでしょうが、気持ちの構え方しだいだと思います。今年担当している小6の人を見ていると、みんな仲がいいのはとてもいいところだと思います。いい友だちのいる人は塾にいて楽しそうだし、勉強も(多少うるさい人もいるけど)けっこう進んでいるように思います。
 塾の場合山本が特に勧めたいのは、「教え合える友だち」です。人に教えるというのは非常にいい勉強になります。自分がその内容を本当にわかっているかどうかを確かめるには、人に教えてみるのが一番です。友だちに勉強を教えてもらえるのも、心が伝わるととてもいい気持ちになれます。特に中3の人は今からしんどい時期になりますが、勉強を教え合ったりグチをこぼし合えるような友だちが一番の支えになります。まぁ山本もグチは聞きますが、「仲間をつくる」のも大事な勉強だと思ってもらえたらいいなと思います。
 中3以外の人とは、冬休みには授業がありません。みなさんよいお年を。(1998/12/22)


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