先輩からの手紙


 随分前ですが、高3の人に「自分の高校のことを紹介する作文を書いてほしい」と頼んだら、大学に入ってから作文を書いてきてくれた人がいました。
 全文を紹介します。みんながこの高校に行くとは限りませんが、色々な高校のことを知るのも勉強になるし、行きたい高校を考える参考になると思います。
 春日丘高校を卒業して、現在は京都工芸繊維大学に通っている人の文です。


 この高校の特色がとてもよくわかるように言い換えた別名があります。それは駅前4年制自由学園。これでほとんど特徴がわかると思いますが、もう少し詳しく、1つ1つ書いてみます。
 JR茨木駅から徒歩5分。市の中心部に位置した、通学にはとても便利な場所にあります。学校のまわりにはビルが多く大きな道路も走っています。学校の中は緑が多く自然に囲まれています。特に中庭はきれいです。
 昨年から本格的に工事が始まり、今は真新しい校舎が建っていることと思います。
 校風は「自由・自主・自立」です。自由だけが先走っていると、よく言われました。でも春高生は、卒業するまでには、自主・自立の大事さや難しさを知っていきます。これだけでも、春高で3年間過ごす意味があると思います。
 学校の雰囲気はとにかく明るいです。あの学校にいれば、誰でも明るくなれると思います。
 校則は「げたやハイヒールを履いてこない」というものだけで、あとはほとんどありません。春高生は、ほとんどの人がこえてはいけない限度をわきまえている人たちです。そんな人たちに校則はいりません。
 <春高のいいところ> <春高の悪いところ>  自分の意志をしっかり持ち、計画を立てて勉強できる人なら、何の心配もなく3年間思いっきり青春できる学校だと思います。


 (以下は山本からの補足)
 上の文がまちがいとは言いませんが、ちょっといいことすぎかな? という感じもします。
 山本から見た春日丘高校の生徒の印象は「玉石混淆(わからない人は辞書を引きなさい)」です。学校のいいところをうまく生かしている人とそうでない人が半々くらいかなあ、と思えます。
 たしかに非常に自由な学校ですが、それが生徒のためになるかどうかは人によるでしょう。自由というのは「自分のしたいことをしていい」という意味ではありません。そのへんがわからないと、ただラクな方に流されて、自分を成長させる機会のほとんどない3年間にもなりかねません。浪人したから「それなりの大学に行ける」とも限りません。
 自分の意志をしっかり持った人なら思いっきり青春できる、というのはその通りだと思います。
 こういう学校を「自分の偏差値がこのへんだから」という理由で選ぶのは危険です。少なくとも1度は実際に学校の中に入って、その「空気」を感じてみる方がいいと思います。
 9月には学園祭があります。山本も今年はどこかの高校に行ってみたいと思っています。学園祭は普段の雰囲気とはだいぶ違いますが、参考にはなるでしょう。たまにはそういう経験をしてみるのもいいと思いますよ。(1999/8/8)


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