やる気を出すためには……

 ある中3の人が授業の後、「どうしても勉強する気になれなくて、時間もなくて宿題ができません」と話してきました。まだクラブもあって忙しいとのこと。
 山本も中3の11月までクラブ(サッカー部)をやっていました。塾には行っていませんでしたが、学校の宿題がけっこう多くそれで手一杯でした。クラブと塾を両立させるのは大変だろうと思います。
 山本は一応宿題のチェックはしていますが、忘れたりサボったりした人をいちいち叱ってはいません。これは宿題をしなくてもいいという意味ではありません。きつく言う場合もあります。特に中3の人には、これから厳しい言い方をすることが増えると思います。
 「きつく言われないとやる気にならない」というのもわかります。でもそういう人には、自分が何のために勉強しているのか、一度ゆっくり考えてみてほしいと思います。

 勉強の一番大きな目的は「世の中がよくわかり、よりよく生きていくための力を身につける」ことです。勉強の仕方や教え方にもよりますが、中学校で習うことは全部、おとなになってから必ず役に立てられます。「圧力や飽和水蒸気量が何の役に立つのか」と思うかもしれませんが、本当に賢い人は、自分の学んできたことを人生の中でうまく生かしているのです。それができるためには、何も考えずに知識を丸暗記するのではなく、ものごとの中にある理屈をわかりながら知識を身につけていかなければなりません。
 そういう「納得」を大切にする勉強は、将来に生きるだけでなく、実際に目の前の成績を上げるためにも役に立つし、勉強の面白さがわかるためにも意味があります。「勉強とは決まったことを覚えるだけだ」と思っていると、勉強する気にならなかったり、クラブにかまけてしまったりするかもしれませんが、"なぜか"を大切にする勉強を心がけていくと、だんだんやる気が出てくるのではないかと、山本自身の経験からも思います。納得できないところは、時間のあるときに質問するか、チェックシートに書いてみてください。(今までにもそういう質問を書いてくれた人が何人かいます。こういうやりとりは山本にとってはありがたいです。)

 もう1つ、前にも書きましたが「高校」という目標を強く意識してほしいです。自分がどんな高校生活を送りたいのか、そのためにどんな高校に行きたいのか、その高校に行くためにどれだけの成績が必要なのか、どれだけの勉強をどうやっていかなければならないか。そういうことをきちんとわかるのは大変ですが、少しでも考えるのとそうでないのとではずいぶん違います。マラソンでも、どこがゴールかわからずに走っていたら、誰も走りきれないでしょう。
 特に中3の人にとって、何も考えずにこれからのスケジュールをこなしていくのは、ホントにしんどいです。自分なりの目標、ここに行きたい!という気持ちを持てるかどうかが、これからの日々を乗り切っていけるかどうかを決めると思います。目標がわからないときは、高校の説明会や文化祭などに行ってみるのもよいでしょう。相談にものりますよ。

 人生の中で「目標を立てて、それに向かって計画を立て努力し、全力をかけて勝負する」という経験は、そう何回もできるものではありません。前向きに勉強に取り組んでいる人は、一番うまく塾を使えている人だし、とてもいい顔をしているものです。なんとなく入試に向かうのではなく、人間力をのばすために、自分の中の「サボりたい気持ち」と戦う経験をしてほしいと思います。(2002/9/16)


 今週の「いいつっこみ」

   中2の授業で、実験があまりうまくいかなかったのに、
   みんなちゃんと最後まで見ていてくれました。
   実験の後でM君が、
   「酸化銅には『化』をつけるのに、
    なんで炭酸ナトリウムには『化』をつけないのか」
   という質問をしました。これは実はとても深い意味のある、   
     いいつっこみです。
   M君はいつもいい質問をして授業を盛り上げてくれます。
     この質問にはいつかきちんと答えましょう。
 


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