はじめまして2003

 ……といっても授業は2回目ですね。少しは慣れてきたでしょうか。
 授業の中で、本当はもっとたくさん色々な話をしていきたいのですが、なかなかそういう時間がとれません。そこでこういう『おたより』をつくって、授業に関係のある話・あんまり関係がないけれど役に立つ話をしていきたいと思います。読まなくても授業には差し支えありません。面白そうなところだけでも読んでくれたらうれしいです。

 みんなにとって、勉強とはどんなものでしょうか。「しんどいけど、テストがあるからしかたくやっている」「難しくてよくわからない」「勉強なんかよりもっと遊びたい」などという人もいるでしょう。
 山本は中学生の頃、理科や数学が好きでした。理科の先生が好きだったという不純な(?)理由もありましたが、難しい問題をじっくり考えて解けたときは、何とも言えない面白さがありました。また勉強していくことで、世の中のしくみや自然の中にある法則(決まり)がわかっていくのも面白かったです。逆に社会や国語は苦手で、「何で年号を覚えないとあかんねん」「文章を読んでも、文中の人の気持ちなんかわからん」なんて思っていました。今でも意味のわからない暗記をするのはイヤです。

 昔と比べると、みんなが習う数学や理科の内容はずいぶん簡単になりましたが、その分「難しい問題をじっくり考える」という機会が少なくなったような気がします。理科では覚えることはあまり減っていないので、理屈で考えることよりも暗記することが主になってしまっています。
 意味がよくわからないまま、テストの点のためにしかたなく無理やり暗記をしているとしたら、テストが終わったら忘れてしまうだろうし、未来の自分に役に立つとも言えないでしょう。
 理屈を考えるために覚えておかなければならないこともありますが、覚えるだけでは勉強の面白さはわかりません。言葉や解き方を覚えるだけではなくて、もう一歩進んで「覚えたことを道具として使って、難しいことを考えてみる」というところまでいけたら、面白い!という気持ちを味わえると思います。

 山本もまだまだ未熟な教師ですが、少しでもみんなにとって意味のある時間を作っていきたいと思っています。意見や質問があればチェックシートに書いてください。そして「わかって面白い!」という経験をたくさんしてほしいと願っています。よろしくお願いします。(2003/3/8)


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