教えあうことの意味
毎年2学期になると、色々な理由で塾をやめる人が出てくるのですが、今年は山本の教えているクラスではやめる人がほとんどいません。うれしいし、ありがたいことです(……お金のことじゃなくて)。
最近は個別指導の塾が増えてきて、そういう塾や家庭教師で教えてもらう人も多いようです。新聞記事を見ると、中学入試の大きな塾でも個別指導を始めたとか。この塾でもいくつかの教室で個別指導をしているのですが、吹田や高槻ではまだそういうものがありません。
個別指導や家庭教師には、生徒のペースに合わせられる、質問がしやすい、という長所があります。実際に生徒が積極的に質問や意見を言っていけば、うまく利用していけると思います。
山本は20年前に高校生の家庭教師をやったことがあります。おとなしい男の子で、まじめに勉強はしてくれましたが、あんまり質問をするということもありませんでした。2年間教えたところでクビになりました。お母さんからは「どうしても医学部に行きたいので、もっと厳しく教えてもらえるところに行きます」という手紙をもらいました。
山本も誰かを教えるのは初めてだったので、色々まずいところがありました。でも振り返ってみると、もう少しその子が色々文句や意見や質問を言ってくれたら、ちょっとはましな結果が出たのかもしれないとも思えます。
おそらくどんな形の教え方でも、どんな塾でも、やる気のない人の成績を伸ばすのは難しいのだろうし、やる気のある人はおそらく(よほどひどい場所でなければ)どんな塾でも力をつけることができるでしょう。他の人と思い切りペースが違っていて、大勢の中の授業を窮屈に感じる人は、個別指導に行った方がいいのかもしれませんが、山本はみんなを見ていてあんまりそういう感じはしません(あなた自身がどうなのか、考えてみるのもいいかもしれません)。
集団授業にもいいところはあります。違う人の意見を聞いて考えたり、競い合う気持ちを持って切磋琢磨(せっさたくま;お互いに磨き合うこと)することもできます。やる気を持って授業に参加すれば、この場所をうまく活かすことができるはずです。
山本はもう1つ、生徒同士がお互いに教え合うことを勧めたいです。
やってみるとわかりますが、「人にものを教える」というのは、ものすごくいい勉強になります。自分がその内容をちゃんとわかっていないと、うまく教えることはできません。誰かに教えることで、自分がどれだけわかっているかがはっきりします。これはとても大切なことで、力をつけるにはいい方法です。仮にうまく教えられなかったとしても、やってみることそのものが必ずいい勉強になります。だまされたと思って、友だち同士で「教えあいっこ」をやってみてください。難しいかもしれないけど、絶対何かをつかめると思いますよ(もちろん教師に質問も歓迎です)。
この塾では個別指導をやっていませんが、必要があれば個人の質問を受ける時間を別につくります。(昨年は中3の質問のために随分休みが消えました。でもそういうのはしんどくないんですよ)みんながその気になれば"個別指導"を受けることもできるのです。山本を、この塾をどれだけうまく使えるかはみんな次第です。そして仲間がいることをうまく活かせるかどうかもみんな次第です。そういうことを考えてみてほしいです。(2003/10/5)
先週の「くしゃみ」
ここのところ急に涼しくなっていて、体調を崩している人も多いようです。
くれぐれもカゼにはご用心。
……などと思っていたら、木曜の中2の授業中、妙に悪寒が。
突然クシャミが出るわ出るわ。みんなが笑うのはいいけど、
体はだるいし集中力もないし、困ってしまいました。授業中なのにねぇ。
後半は半ば開き直りで、わけのわからん雑談を混ぜながら力任せに授業をしてしまいました。
もうしわけなかったです。(なんだか楽しんでいる人もいたようですが……)
ヨロヨロしながら家に帰り、薬を飲んですぐ寝たら、翌日にはなんとかおさまりました。
カゼをひいたと思ったら、とにかく暖かくしてすぐ寝ること!
長引いたら医者に行くこと! これですヨ。
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